働く人のユニフォーム
(仕事服)は産業廃棄物です

事業者が廃棄物として排出してから最終処理されるまでの適正な処理が義務づけられています

皆さん知っていますか

産業廃棄物としてのユニフォームの排出量は16万トン(7千万枚)
正規に産廃処理される量は4万8千トン(2千万枚)全廃棄量の3割程度にとどまります。(公式数値はありませんので独自で算出しています。)
多くはゴミ箱に捨てられている。一般的なユニフォームは合成繊維や合成樹脂を使用。
これらは「廃プラスチック類の産業廃棄物」使用済みとなったユニフォームは、産業廃棄物となります。

課題

ユニフォームは産業廃棄物という認識が少ない

今後、ユニフォームはリサイクルして資源として活用

まずは、ユニフォームは産業廃棄物という認識を持ち正しい処理を行いましょう。


※NUC(内閣府認定 公益財団法人日本ユニフォームセンター)意識調査レポートより引用

NUC意識調査レポート

「使用しなくなったユニフォーム」の処理方法について、「1:現在の処理方法」「2:今後の希望・予定する処理方法」の2つを調査した。

1:現在の処理方法【図表1】

「貸与された個人が個別に廃棄処理」が25.2%(40件)、「会社で回収し、産業廃棄物として廃棄処理」が50.3%(80件)となり、その合計である『リサイクルはしていない』という趣旨の回答が75.5%(120件)にのぼる。本来使用済みとなったユニフォームは産業廃棄物として取り扱われる。産業廃棄物については排出事業者が適切に処理をするが、「貸与された個人が個別に廃棄処理している」も、全回答の四分の一と一定数あることが判明。課題 を感じられる結果となった。

2:今後の希望・予定

半数以上がリサイクルの必要性を感じている一方で、今後の希望・予定を調査した結果では、『(今後も)リサイクルはしない』という趣旨の回答は40.2%(64件)で、現状の「リサイクルはしていない」の75.5%から大幅に減少。半数以上の回答社は今後のリサイクルの必要性を感じている。

気になるポイント

廃棄物削減の取り組みを実施する際の、気になる点をまとめてみました。

  • 産業廃棄物と一般廃棄物の主な違いは、その発生源にあります。
    産業廃棄物は、産業や事業活動に関連する廃棄物であり、生産過程や製造工程で発生するものや、工場や事務所などで使用される機器や備品の廃棄物などが含まれます。
    一方、一般廃棄物は、家庭や一般事務所、商業施設などで発生する廃棄物であり、日常的な生活活動から発生するものが主です。

    また、処理方法にも違いがあります。産業廃棄物は一般的に、その性質や量に応じて処理業者によって専用の方法で処理されます。一方、一般廃棄物は、自治体が定めたルールに基づき、ごみ収集業者によって回収・処理されます。

    さらに、産業廃棄物には、有害物質や特定の汚染物質が含まれることが多く、処理には専門知識や技術が必要とされることがあります。一方、一般廃棄物は、比較的安全な廃棄物が多いため、処理が容易であることが特徴です。

  • 特に罰則はありません。ただし、捨てる方法によっては罰則がある可能性があります。
    例えば、企業や団体が管理するユニフォームを個人的に処分した場合、個人が処分責任を負うことになります。もし適切な方法で処分しなかった場合、環境保護法違反や自治体のごみ処理条例違反などの罪に問われることがあります。

    また、業務用ユニフォームの場合、業務用ユニフォームを販売している業者によって回収されることがあり、特定の方法で処分することが定められている場合があります。
    そのため、ユニフォームを捨てる場合は、所属する企業や団体の方針に従い、適切な方法で処分することが重要です。

  • メーカー等が、環境大臣の認定を受けて、自社製品が廃棄物となったもの(製品端材等)を広域的に回収し、製品原料等のリサイクル又は適正処理をして、産廃業許可を受けることなくリサイクル原料となる産業廃棄物を運搬できる制度です。

  • ユニフォームのリサイクルにおいて重要なことは、以下の点が挙げられます。

    分別の正確性:リサイクルするためには、まずユニフォームを適切に分別する必要があります。繊維素材である場合もあれば、プラスチック素材である場合もあります。適切に分別して、リサイクルが可能な素材はリサイクルプラントに送り、不可能な素材は適切な廃棄方法で処分する必要があります。

    リサイクルマークの確認:ユニフォームにはリサイクルマークが付いている場合があります。これはリサイクルが可能な素材で作られていることを示しています。リサイクルマークが付いている場合は、リサイクルプラントに送ることで、再び製品に生まれ変わる可能性があります。

    洗濯の注意:ユニフォームをリサイクルする場合、汚れているとリサイクルが困難な場合があります。そのため、使用したユニフォームは適切に洗濯しておくことが大切です。 リユースの可能性:ユニフォームをリサイクルするだけでなく、リユースすることもできます。たとえば、社員の退職や人員増加などで、ユニフォームが不要となった場合は、リユースすることで、リサイクルよりも更に環境にやさしい方法となります。

    これらの点に注意しながら、ユニフォームのリサイクルを行うことで、環境保護に貢献することができます。